留学先を退学になった話

留学先を退学になった。

実際退学になったのは一月中旬の話であり、

それから留学先で面談をし、日本に帰ってきて、早稲田と面談をし、

とりあえず事態はひと段落したので、ようやく記事にできる。

 

退学理由は、実にヘナチョコなことだ。

「成人式のために日本に一時帰国していたら、留学先の学期のスタートに間に合わずビザ失効」

 

まず、ビザの話から始めなければならない。

アメリカだけでなく、外国に長期間留学するためには、学生ビザが必要となる。

学生ビザとは、いわば「外国で勉強するために、滞在許可をもらう」というもの。

そのため、成績が悪かったり、欠席が多かったりすれば、あっさりと抹消されてしまうのだ。

 

私のケースでは、留学先の授業を無理やり休んで日本に帰省していたことが、

ビザの要件である授業への出席を侵害して、ビザが失効になってしまった。

もちろん、帰省前に教授たちに欠席する旨は伝えていた。そして一部の教授からは、補修や青石綿での処置なども話し合っていた。

しかし、私が横着して、アメリカの大学の留学センターに連絡を入れていなかったのだ。

ビザの保有条件は、アメリカ連邦政府の委託を受け、個別の大学の留学センターが管轄している。

そのため、ビザの保有条件を、個別の大学の留学センターが付け足す場合がある。

私の大学の場合、「休暇後、授業開始日までに大学に到着していること」が

ビザの保有条件として付け加えられていたのだ。

 

事前連絡せずにそれを破ってしまった私は、留学先の大学センターによってビザ破門になってしまった。

 

もちろん、事前に教授に連絡を入れていた旨を報告し、酌量してもらおうとも試みた。

しかし、結果的に酌量に繋がらなかった原因は、アメリカの国としての方針だった。

大学側としては、なるべくビザを失効させたくない。

しかし、アメリカ連邦政府は留学生を受け入れている教育機関に対し監視の目を光らせており

留学生に対し甘い処置を行う大学に、厳しい処分を下しているのだという。

もちろん国にもよるだろうが、このように学生ビザの要件は結構シビア。

現地の留学センターに連絡を入れず、授業を休みまくるみたいなことをすると、即刻失効になる。

(そんなバカなことをするのは俺くらいだろうけど笑)

 

この事態が発覚したのは、日本一時帰国中、アメリカに戻る寸前であった。

出国前日、荷造りをしていると、突如電話がかかって来た。

「早稲田留学センターです。大至急、メールをチェックしてください。」

何事かとメールボックスを開くと、留学先から英語でこんなメールが。

「あなたは退学になりました。即刻、荷物をまとめて寮から退去してください」

え、マジか。

実は少し嫌な予感がしていたのだ。大学をこんなに休んで大丈夫なのか、と。

急いでアメリカの大学に返信した。

「とにかく明日アメリカに戻りますので、対応はそれまで待ってください」

すると向こうは、

「これは決まったことです。もうあなたの学生ビザも失効されようとしています。アメリカに来るのであれば、観光客として、荷物を引き取りに来てください」

あ、これは本気だ、とそのとき思った。

しかしもう既にアメリカへ帰国するチケットは手元にあり、直接話をするためにも、アメリカに戻らなくてはならない。

さらにこの時はまだ、学生ビザで戻れる可能性もあった。

次の日、ともかくアメリカに戻るために、成田へ向かう。

この時はもう大忙しだった。

早稲田の留学センター、親、向こうの留学センターに、状況確認と今後の方針について電話・メールのやりとりで手一杯。

さらに離陸2時間前のことだった。早稲田からメールが来た。

絶対に学生ビザでアメリカに渡航しないでください」

この時点で、学生としてアメリカに戻ることは出来なくなった。

というのは、学生ビザで渡航し、万一飛行機内または現地内でビザが切れると不法入国扱いになり、今後一切アメリカへの入国が出来なくなるという・・・。

しかし結局、その後私は一度アメリカに戻った。直前に大急ぎで観光ビザを取得したのだ

飛行機チェックイン前の忙しい時間、大慌てでアメリカ大使館のホームページにアクセスし、

必要事項を記入、送信し、離陸前に何とかESTAと呼ばれる観光ビザ(ビザではない)を取得した。

一息ついたかと思いきや、飛行機搭乗でもいちいちトラブルが起こる。

ゲートというゲートを通るたび、毎回ブザーで止められる。

学生ビザで取ったチケットで、観光客として搭乗しようとしているのだから当然である。

とにかくそのたびに

「大学を退学になり、荷物を取りにアメリカに行きます」

というなんとも情けなさすぎる事情を説明するばかり。

それでも何とか飛行機には乗れた。

しかし飛行機の中でもいろいろ大変。

まず、うまくアメリカに入国できるのかという問題。

繰り返すが、「大学を退学になり、荷物を取りにアメリカに行きます」などという怪しすぎる人物を、入国審査官が入れてくれるのかどうか、実に疑わしかった。

そこで早稲田の留学センターの方とメール交換を重ね、手持ちのパスポートと観光ビザを使ってうまく入国する作戦を立てていた。

またこの時点では、こちらの主張、たとえば事前に教授に許可を取っていたことなどを伝えることなく、一方的に退学が決まってしまっていた。

そのためアメリカの友人に連絡を取り、どうにか退学にならぬよう求める2000wordsの反省文を作り、推敲してもらった。

機内Wi-Fiを3000円出して購入し、アメリカの友人たちに事情を説明したのは、後々非常に大きかった。なんと彼らが大学に直談判してくれ、これが春学期の復学にもつながったのだ。

 

そんなことで、14時間のフライトも一瞬に感じられた。

アメリカに到着。そしてすぐに緊張の入国審査が始まった。

入国審査官にパスポートとチケットを渡す。

案の定、すぐに審査官の顔が険しくなり、こちらをジロリと見つめてくる。

「ちょっといいですか」

と一言言われ、事情の説明を求められた。

この時の気分は、もうジェイソン・ボーンになったかのようだった。

失効したビザが記載されたインチキ臭いパスポートを手に、

「退学になったので、その後片付けにアメリカに来ました」

などという用意してもらった心にもないセリフをしゃべり、

付け焼刃で取得したホヤホヤ観光ビザで入国しようとしていた。

まるで国際手配のスパイになったかのようなスリルを、無駄に味わうことになってしまった。

 

結果、入国は滞りなく進み、その後無事大学までたどり着けた。

大学に着き、すぐに行ったのは留学担当者との面接。

私は担当者に、今学期の復帰はどうにかできないものかと、交渉した。

しかし答えはNO。

前述のとおり、これは大学レベルを超え、連邦政府の問題になってしまっていた。

しかし、そのあと私は本当に驚くことになる。

私が飛行機に乗っている間に、

友人、留学生仲間、近しい教授陣が留学センターに直談判してくれ、私の春からの復学にこぎつけていてくれたのだ。

これには感謝しかなかった。

この時私に下されていた処分は「退学」。

つまり、学生身分の抹消である。大学とは何の関係もない人間とされていた。

しかし、親切な方々が学長や責任者に直談判してくれたおかげで、どうにか大学にとつながっていることが許されたのだった。

その後も続いた担当者との面談の結果、

「冬学期の復学は無理だが、春学期から、奨学金含めすべての待遇はそのままに、再び復学できる」という着地点に落ち着いた。

ありがたすぎる処置だった。

処置が決まってから再び日本に帰国するまでには、いくらか時間があった。

その間は「退学バカ野郎お帰りさよならパーティ」でひたすら盛り上がった。盛り上がりすぎて寮のオフィスに怒られた。

もちろん、みんなへの感謝を込めて、すべて私の自腹(笑)。

日本から持ってきた梅酒、日本食ももはや必要なくなったので、すべて大放出し、さながら日本の飲み会のような様子だった。

この面々には本当に感謝してもしきれない。一生おごりだ(笑)。

 

そしてアメリカを出国、日本に帰国。

帰国後、早稲田と面談をした。

私の在籍する国際教養学部では、一年間の留学が必須となっているため、

この中途半端な留学がどのような扱いになるのか。焦点はそこだった。

結果、「アメリカに復学し、単位認定は次の学期の成績次第」とのこと。

一学期休んだ分のロスは当然非常に大きく、次の学期にこの遅れを取り戻さなければならない。

単純に考え、2倍の単位を取得すれば、結果次第ではこの中途半端な留学が、卒業要件を満たすこともあるかもしれないとのこと。

しかし確率としては甘くはなく、この一連の不祥事でいろいろなところに迷惑をかけまくり、信頼も失墜しているこの状況では、2倍の単位数かつ、完璧に近い成績を残さねば認定は厳しいということが、担当者の口ぶりから聞き取れた。

 

今回、本当に人に迷惑をかけ散らかした。

イレギュラーに対応してくれた早稲田留学センター、ビザ手続きや退学処置などをさせてしまった留学先の大学、無駄な飛行機代を出してくれた親、そして力になってくれた友人、教授・・・。

なんとも情けない限りであった。

彼ら彼女らに報いるためにも、そしてすべてはこれからの行いにかかっている、と身の引き締まる思いである。

 

 

 

 

 

 

 

チキン野郎が伝授する、アメリカ人に対してビビらない方法

外人って怖いよね(笑)

普段日本で暮らしていると、外国人と関わる接点なんてほとんどないはず。

だから、いざ外人と対面した時に、ビビってしまう人も多いはず。ちなみに筆者はビビりまくった。

 

しかしビビってしまうと築けるはずの友情も築けない!

そんなわけで今回は、外人相手でもビビらない、根性戦法を紹介する。

全ては気の持ちようなのである。

 

まずなぜビビってしまうか考えよう。

  1. 外人に慣れていない

普段外人を見るとしたら、TVか映画。面と向かって話すことなんて、めったにないはずだ。

眼前にいる未知の人間。背デカいな。香水臭いな。TVみたいに綺麗な人だな。そんなことを思うかも。

ただ見方を変えると、それは外人も同じかもしれない。たとえば日本に来ている外国人観光客。

外国人からすれば、街は日本語だらけ。複雑すぎる地下鉄に振り回され、ちっちゃい建物に押し込まれ、何より周りは全員黒髪で几帳面な日本人だ。

たぶん、外人だって緊張しているだろう。

なにもテンパっているのはこちらだけではないのだ。

また、もしかするとその外人は困っているかもしれない。あるいは日本に興味があって来たのかもしれない。

たぶん、あなたは彼彼女の力になってあげられるはずだ。

そう考えると、ちょっと気分が軽くなるかもしれない・・・ならないか?

 2.英語に自信がない

なんだかんだこれが大きいだろう。

この外人なんて言ってるんだ!?全然わかんない!となることも多いと思う。

アメリカ人は英語のプロなので、そりゃあ上手な英語を話す。

そして我々はその上手な英語に慣れていない。

ペラペラっと英語しゃべられても、普通の日本人が分らないのは当たり前だ。

(無能な俺は、4か月いても英語をロクに聞き取れない)

 

そんなときは簡単、聞き返せばよい。

ここで「え?」とか言っちゃうと気まずい間が流れると思うので、あらかじめ聞き返しの表現はいくつか用意しておくといい。

「I’m sorry?」

「What did you say?」」

これを流ちょうに使いこなせれば、それだけで自分英語しゃべれてます感が出る。

相手も「お、こいつ英語行けるじゃん」と思うだろう。

 

実際、アメリカは多様な人種が多様なアクセントで英語を話す国だ。

だから街を歩いているとしょっちゅう「I’m sorry?」は聞く。

別に聞き返すことは変でも何でもない。

 

そして相手のいう事を理解できたあとは、素直に答えればよい。

別にこっちから話広げようとする必要はない。向こうが何か言ってくれば、こちらが答えればいいのだ。

言われたことだけに答える、とても簡単なことですね。

そしてその程度の英語なら、中学校で習っているはず。

 

英語で話すとき、皆2つのことをやろうとするからテンパる。

「なんか話さなきゃ!」

「英語しゃべらなきゃ!」

 

前者を取っ払って、頭のリソースを全部英語に使えば、意外に通じるものだ。

3.無理やり話題を見つけることはない。トピックはすでにある。

 

実際に会って会話をしている時点で、二人をこうして対面させている、何か共通の背景、ミッションがあるはず。

例えば道を聞かれたのなら道を答えればいいし、

授業のミーティングなら、ミーティングに集中すればいい。

 

それがファーストステップであり、最初から何も世間話を始める必要はないのだ。

もし気が合えば、自然に友達になれるはずだしね。

 

確かに外国人というと遠い存在に思えて、なにやら近寄りがたい、親しくしがたい印象を覚えるかもしれない。

しかし、少なくとも目の前の人とは、何かしらのトピックでつながっているはず。だからそうして話しているわけで。

そのトピックの前には白人もアジア人もなくて、対等な存在だ。

 

ということで

まず外人に緊張しちゃう人は、相手の外人も同じように緊張しているという事を考える。

英語に自信のない人は、何回でも聞き直し、必要なことだけ答える。相手は英語のプロなわけで、きっと聞き取ってもらえる(はず)。

外人相手に話題の見つからない人は、時と場を考えて、二人の共通点について話してみる。

 

この3点を頭に入れておけば、きっと英語が口をつついて出てくることだろう。。。。多分

 

以下ボヤキ

ちなみに筆者が最も苦戦する英語は、「マックシェイク」だ。

マックの店員はヒスパニックが多い。つまり英語が第二言語の人たちだ。必ずしも英語のプロというわけではない。

そのこともあってか、私の英語が全然通じない。

マックシェイクに至ってはどうしても通じず、iPhoneで写真を見せてやっとわかってくれたほどだ。その時は二人とも「あー!やっと通じた・わかった!」となって、思わず笑いあってしまったが。

シェイク、何度言っても通じない。何故かわかる人ご一報ください。

こちらに来て4か月、英語力の進歩はいかほどか振り返る【日常会話編】

昨日は授業について、自分の英語力を振り返った。

今日は日常会話、つまりカジュアルな場面について振り返る。

まずリスニング。いや正直まだまだ分からないことが多い。

アメリカ人が話すくだけた英語は、正直50パーセントほどしか理解できていない。大学の生徒の世間話は、だいたい50パーセントほどしか理解できない。

さらにマズいのは街中で店員の話す英語だ。

ファストフード店での注文にいまだにてこずる。本当に何を言っているのかわからない。

これらの原因としては、単純にネイティブとのかかわりが薄いからであろう。

今学期、大学内でつるんでいたのはほとんど留学生であった。私は英語に慣れたとは言え、ネイティブ英語に慣れていたわけではなかった。

来学期はネイティブとも積極的にかかわる機会を増やす必要がある。。

たとえば教えている日本語クラスの生徒。食堂で見かけたら積極的に話しかける。彼らはおそらく日本に留学する。もし仲良くなれれば、一生の友達になれるかもしれない。

カジュアルなスピーキングについて。これはもう壊滅的だ。何をもってカジュアルな英語とするのかはよくわからないが、しかしネイティブの言っていることが理解できないというのは、その会話表現を知らないということ。また何より、発音がひどすぎる。日本で習った発音を忘れ、とにかくネイティブの真似をして発音していくしかない。

おそらく、自分で発音を聞いて、矯正するべきなのかもしれない。

衝撃的だったのが、TV制作の授業だった。その時私は役者を担当しており、日常会話を話すシーンがあった。

そのシーンを自分で見ていた時、非常に驚いた。自分の話している英語を、全然聞き取れなかったのだ。

自分の話声を聞くというのはとても嫌なものだが、聞き取りにくい英語をまき散らすのも恥ずかしい。

今試しにやってみたが、致命的なのは母音が明瞭すぎかつ、5種類しか使えていないことだと思う。あと口の開きが小さい。

全ての子音に母音がくっついている。無論英語はそういう言語ではない。意識して口や舌のカタチを変え、連続する音の中で何気なく子音を含ませる練習が必要だ。

また母音の種類が少ない。もっとこなれた感じで発音する必要がある。

思うに、これらすべて、口の開きが小さいことに原因がある。しっかりわかりやすく、口を大きく開いて、相手に伝えることを意識して話すべきかもしれない。

 

ということで、来学期から意識すべきポイントが見つかった。

ネイティブと遊ぶ機会をふやす。

口の動きを意識して、英語を話す。

アメリカに来て早4か月。英語力の進歩はいかほどか振り返る【授業編】

うわ、やばい。「4か月」という言葉をタイプした時に思わず声が漏れてしまった、

もう4か月にもなるのか。私の留学期間は9か月なので、もう半分に差し掛かったという事になる。

言うまでもなく、アメリカ留学の一番の目標は「英語力の向上」である。見聞を広めるとか人生経験積むとかはあくまで付いてくるものであって、一番大切なのはやはり英語だ。

そこで、体感の話になるが、私の英語がどれほど使い物になっているのか、今回振り返ってみる。

まず授業について。これはリスニングであればほぼほぼ問題なくなった。早稲田の国教の一年次、すこしでもまじめに英語の授業を聞いていた甲斐があったと思う。2年に入ってからは授業なんてまったく聞いていなかったので、こちらに来てからのひと月はかなり苦労した記憶があるが、慣れてしまえばそれまでである。いつの間にか教授の話は聞き取れるようになったし、ほかの生徒の発言も理解できるようになった。

今となっては読むより聞く方が頭に入ってくるので、不思議なものである。

自分が発言するのに関しても、9月よりは大分よくなったと思う。9月は英語力に自信がなかったことや、また欧米人にビビってたこともあって、発言をする時しどろもどろになりがちであった。ただ11月になれば、徐々に口から自然に英語が出てくるようになったこと、また心にも余裕が出てきたこともあって、だんだんと自分の意見を述べられるようになった。

一番の転機はやはり「古代ギリシャ人になりきり、5分間演説をする」という課題だったと思う。自分の意見を述べ終わり、それに対して他の生徒が異議を唱えてくるのがうれしかった。何より自分の英語が通じているという証拠だし、異議に対して私が即興で反論するのも大変いいトレーニングになった。

リーディング・ライティングもまた劇的に進歩した。一日150ページの英文を読まされたのは非常に辛かったが、大学に入ってから忘れていた集中力を高校ぶりに引き出す良い機会だった。また読んでいたテキストもかたや哲学系、かたや小説、エッセイ系と多岐にわたっていたので、文体を選ばず英文が読めるようになったと思う。

おかげで英語版のニュースサイトを読むことにも少し抵抗がなくなった。ただ日本版で事足りる(気がする)し、英語はそれでも読みにくいのであまり利用しないが。

学期も終盤になってくると、膨大なリーディングの中から大切なものにフォーカスして読みとる技術など、効率化もできるようになってきていた。というより、効率化をしないと宿題が終わらないので、そうするより他なかったのである。

永遠に思われる150ページも、慣れるにつれて読み終わるまでの体感速度が短くなっていった。最初のころは「まだ10ページしか読んでないのか・・」となっていたが、そのうち「1時間、30ページ読んだからちょっと休憩するか」と、自分の中でリズムが生まれていった。

適切な集中力を保つため、注力と休憩のリズムをうまく模索するこの感覚は、高校のころ3年間、毎日何時間も勉強していた時を思い出させる。

ライティングは、徐々にレポートを量産できるようになっていった。初期はまず見切り発車で書き出すことが多かった。そんなレポートは、まさに終わりのないマラソンのように思える。まだ500文字、まだ1000文字、と文字を埋めるのばかりに躍起になる。しかし、ここでもSILSのライティングが役に立った。導入、内容、反論、論破、結論のようにあらかじめ枠組みを決め、チャートを作成してから書き始めるようになったのが10月くらいだったか。レポート作成効率が劇的に向上した。

実はこれも、効率を上げねば睡眠時間を否が応でも取れなくなるからであった。私はどちらかといえば間違いなくクソ人間サイドなため、最後の最後まで本気を出さない。やはり追い込まれて、必要に駆られた時になって初めて、有効なアクションが取れると思う。

とは言っても、私の第一学期の成績は別に良くもなかった。いくつかの宿題に、明らかに手を抜いて取り組んだのがマズかったと思う。また授業に出る気がせず、自主休講したことも何回か(笑)。やはり根っからのなまけ癖と腐った根性は、短期間では直らないようだ。授業に関しては、来学期からも淡々と、必要なことに効率的に取り組んでいこうと思う。ひいてはそれが英語力の向上にもつながるだろう。

【アメリカあるある】シャワーの出し方が謎。

アメリカ シャワー に対する画像結果

・予想してみてください・・

上の画像が、アメリカ中どこでも見る、ありふれたシャワーのノブだ。

皆さん、予想してみてください。どうやってお湯を出すか、わかりますか?

ちなみにノブを時計回りにひねっても蛇口から水が出てくるだけです。。

・シャワーヘッドには種も仕掛けもない

アメリカ シャワー に対する画像結果

ヘッドにもそれらしきノブはない。ちなみに私は初めてアメリカに来た夜、シャワーをいじくりすぎてヘッドが取れた。

・正解はこちら・・・

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正解は、下の蛇口の上についているキノコみたいなノブを、上に引っ張る!でした!

なんともしょうもないことを書いているように思われるかもしれないが、シャワーの出し方がわからないのは結構困るのだ。

実際私が初めてアメリカに来た時、シャワーをいつまでたっても出すことが出来ずに風邪をひきかけた。誰もいないホテルの一室で半裸のまま、「フロントに行こうか」「いやしかしそんなこと訊きに行くのはしょーもなさすぎる」などと無駄に考えを巡らす羽目に。しまいにはいじくりまわし過ぎてノブはとれるわ、シャワーヘッドもとれるわでわちゃわちゃした。

時計回りに回る大きな取っ手は、実は水温調節用。水量だと思い勢い余って回し過ぎると、熱湯を食らう。

ちなみに普通の手洗い用の蛇口も、日本とは違う謎設計になっていることが多い。中でも手ごわいのは「上に引っ張るタイプ」。ノブをひねるのではなく、手前や後ろに押し引きすることで水量の調節をするのだが、ぶっちゃけ0か100か、非常におおざっぱな調節しかできない・・・

洗面所の諸設備は、シャワーと言い洗面台と言い、使いやすさ、機能性ともに日本の圧勝だ。

ただハンドドライヤー、これだけはアメリカのが半端ない。ものすごい爆音とともに一瞬で手の水滴が吹き飛ばされる。

 

アメリカ放題、実際の使い心地

アメリカ放題 に対する画像結果

・懸案のネットワーク問題

以前の記事(アメリカのフリーWi-Fiには期待しちゃダメ!留学や旅行に向けた3つのポイント)で紹介したように、アメリカでスマホを利用するのは一筋縄ではいかない。

しかし、ソフトバンクのiPhoneユーザーであれば、それを一挙に解決してしまうサービスを利用できる。

それはアメリカ放題だ。

詳しくはソフトバンクのページ(http://www.softbank.jp/mobile/service/global/america-hodai/)を見て戴くとして、要するに

iPhone6以降のアップル製品であれば、アメリカでも日本と全く同じように4G接続が使えますよ」

というサービス。

こちらでモバイルルーターを買ったりしてきた筆者にとって、こんなにも便利なサービスがあったとは脱帽だ。さっそくアメリカで使ってみた。

・実際にニューヨークで使ってみた

仕組みとしては、アメリカ第三位のSprintとソフトバンクが提携し、ソフトバンクユーザーはアメリカではSprintのネットワークを使用できるというもの

ちなみに2016年12月25日現在、アメリカ放題は追加料金等まったくかからず、既存のソフトバンクの料金プランで利用できる。

今筆者はニューヨークにいる。ニューヨークで見るアメリカ放題の実力とは!?

実際に使用している画面が以下だ。

Photo 26-12-2016, 1 04 53.png左上のキャリア表示が「Sprint」となっているのがわかるだろう

特にiPhone上で特別な設定は必要なく、4Gをオンにすると自動的に接続された。

この状態で、SNS、SMS、メール、通話、ネット等、日本の携帯電話番号を用いて普通にできる。

やはり4Gがつながると楽だ。Google Mapを用いたルート検索や、ニュース等を何気なく読むことが出来る。

ただしこのアメリカ放題、問題が・・・。

・提携キャリアSprintがショボい

このSprintというキャリア、あまり電波が強くない。

上の画像を見てもらえばわかる通り、回線の強度は3。5になることはあまりなく、2か3で推移している印象だ。

だが、非常に残念なことに、つながっていればまだいい方。

時には、電波さえまったく拾えないこともある。

驚いたのは、NYの中心部、タイムズスクエアなどで有名なマンハッタンへ行ったときだった。

Sprintがまったくつながらなくなったと思うのもつかの間、別の大手キャリアであるAT&Tに自動接続されてしまった。

もちろんアメリカ放題ではSprint以外のキャリアは保証されておらず、下手にそれ以外のキャリアに接続すると高額な通信料金を請求される。(設定でブロックできるので大丈夫)

その後もタイムズスクエア、メトロポリタン美術館、エンパイアステートビルとメジャーなスポットを巡ったが、Sprintは一向に拾えず、ATTやT-Mobileといった別キャリアばかリ拾ってしまう始末。

NYのはずれではSprintを拾えても、中心ではダメなら意味がない・・・。

・アメリカ放題、頼りない・・・

ということで、このアメリカ放題であるが、提携キャリアSprintの貧弱さによって、やや頼りないサービスとなってしまっている。実際筆者もNYのど真ん中で連絡手段を失い、道を調べたりべt行動中の友人と連絡するのに、わざわざマックやスタバに立ち寄ることとなった。

当然マップは使えないのでマックやスタバを見つけるのも一苦労。見つかっても混戦していて非常に遅いWi-Fi・・・。

こんなわけで、アメリカ放題一本でアメリカへ渡るのは、やや心細いかも。

空港で売っているATTの最安端末を買うか、SIMフリーにしてプリペイドSIMを購入するか、いずれにしても別オプションを用意しておいた方がよさそうだ。

【注意!】アメリカでプリペイドマスターカードを買ってはいけない3つの理由!

prepaid master card に対する画像結果

(画像はサンプルです)

アメリカの薬局やスーパーには、「プリペイドクレジットカード」なるものが売られている。

このプリペイドカードは任意の額の現金で購入することが出来、その現金分だけクレジットカードとして使用できるという代物。

今回私はこいつを試してみたのだが、やられた。ぼったくられたなので皆さんがアメリカに来た際、こいつは絶対買っちゃダメ!

そもそも私がこんな変わったカードを買った理由を説明する。

私はこれから5日間のニューヨーク旅行に行く予定であり、ニューヨークでは移動に「Citibike」と呼ばれるレンタサイクルを使うつもりなのだ。

citibike  に対する画像結果

citibikeとは、ニューヨークに600か所のバイクステーションを持ち、、10000台の自転車を提供する有名レンタサイクルサービス

しかしこのcitibikeを利用するにあたって、一つ問題が。なんと現金で利用できない

出たよクレジット王国アメリカ。現金が使えないって何事だよ、と愚痴を言いたいのも山々である。というのは今筆者、諸事情によりクレジットカードが使えない状態なのだ。

だが何としてでも自転車でニューヨーカーしたいということで、今回プリペイドマスターカードを現金で購入し、citibikeの手続きをこのプリペイドカードで行おうという魂胆だった。。。。。

だがしかし、今回プリペイドマスターカードの思わぬ落とし穴にはまってしまった。

皆さんには、プリペイドマスターカードを買ってはいけない3つの理由を今回説明しようと思う。

1.カードを有効化するのに、米国の社会保障番号が必要

まずコレ。このカードを使うには、インターネットで事前にカードと自分の社会保障番号(マイナンバー)を紐づけしなければならない。

でも留学生ならまだしも、ほとんどの観光客は米国の社会保障番号なんて持ってるわけない。

今回私はたまたま就労用の番号で代用できたが、それでも一時的な利用のみ許可される形となった。(具体的には、最初にチャージした金額のみ利用可で、再チャージは不可)

2.カードを有効化するのに、米国の住所が必要

そしてコレ。観光客が米国に住所を持っているわけがない

またインターネット上での住所入力がやたらとややこしい。私の場合何回トライしても寮の住所が住所認定されなかったので、サブとして使っている別のポストを住所先に登録した。

日本の住所は登録不可となっているので注意!!!!!

3.実は手数料$8!!!!

このカードを買う決め手となったのは、「チャージ手数料タダ」という触れ込みだった。

しかし、開封後のみに参照できる説明書を開くと、そこには「最初のお取引の後、手数料8ドルも一緒に引かれます」との文言が。。。。

いや、1000円は大きいですよ。少なくともラスベガスで食事込1日600円で生活している私にとっては。。。

プリペイドマスターカードはNO!

ということで、プリペイドマスターカードで思わぬ損を招いた私の失敗談でした。

こんなことは世の中では常識なのかもしれないが、購入前に私がネットを見た限りでは、このことを書いている記事を見つけることが出来なかったのも事実。

情報弱者である私からのレポートでした。。

 

【Netflix?】TSUTAYA無き米国で映画を観るにはどうすればいい?【Redbox?】

・アメリカにはTSUTAYAがない。

アメリカに来て思い知ったのは日本のTSUTAYAがどれだけ偉大かという事。店舗にもよるが新作か旧作まで実に多くの映画がそろっており、驚くべきことにそれが100円から観れる。日本に居るときには別段なんとも思っていなかったが、アメリカに来た今はこう思う。TSUTAYA神。

・アメリカではNetflixやRedboxが主流。

そんなアメリカで映画を見る際、非常に便利なのがNetflixだ。Netflixに会員登録すれば、月額950円で様々な映画その他ドラマなども見放題。スマートフォンやPCなど、様々な媒体でアカウントを共用できることも便利。

私の居るアメリカの友人も、ほとんどがNetflixで映画を観ている様子だ。

またアメリカにはRedboxというサービスもある。これはDVDやゲームの自動販売機のようなもので、レンタル機能もついている。レンタルしたい作品があれば、前もってインターネットの公式サイトで検索し、その作品を取り扱う自動販売機まで行ってレンタルするという仕組み。

自動販売機はアメリカのスーパー、例えばウォルマートなどに設置されていて、全米に25000台ほどあるそうだ。

・NetflixやRedboxに無い映画はどうすればいいの!?

だがここで問題。「NetflixやRedboxに無い映画を観るには、どうすればいいのか?」

私も非常に困った。世の中はそんな映画もたくさんある。

例えば大人気アクション映画『ミッション・インポッシブル』を例に挙げると、Netflixにあるのはシリーズ第三作目となる『ミッション・インポッシブル3』のみ!なんと、第一作と第二作目はNetflixでは見れないのだ。

また有名どころでは『ハリー・ポッターシリーズ』もNetflixでは見ることが出来ない。

またRedboxについても、ミッションインポッシブル並びハリーポッターの取り扱いはなし。また私が大好きな『ビッグ・フィッシュ』を見つけることもできなかった。

そんな時、アメリカ人はどうしているのか、聞いてみた。

一つには、Amazon Videoなどの類似サービスを当たってみる方法。私の友人や先輩はNetflixのほかにもAMazon Videoにもアカウントを持っており、片方でなければもう片方を当たっている様子。

しかし二つのサービスを利用すればそれだけで月額2000円である。あまり優しくないなぁ。

もう一つには、DVDの購入。アメリカではスーパーでDVDがたくさん売っており、メジャーな作品、例えばそれこそハリーポッターなら9ドルで売っている。

でも旧作一本に9ドルかかるのは、TSUTAYAに慣れた私からすると高すぎ・・・。

・結論=アメリカでは日本ほど手軽に映画を観ることは出来ない。

残念ながら、TSUTAYA無きアメリカでは日本ほど自由に映画は観られない。

ほかの友人に聞いたところ、大学や地域の図書館からDVDを借りるという手もあるそうだが、取り寄せ手続きや返す手続きに数日かかり面倒で、私は試す前にやめてしまった。

この記事を書くにあたって何人かのアメリカ人に話を聞いてみたのだが、多かった返答が「別に映画館行ってみればいいじゃん」というもの。確かに、映画は映画館で見てなんぼだという気もする。

いやしかし自宅勢にとっては、改めて考えてアクセシビリティと言い、何よりその取り揃えと言い、TSUTAYAは孤高の存在と言えよう。日本の皆さん、TSUTAYAに足向けて寝られませんよ!

アメリカのフリーWi-Fiには期待しちゃダメ!留学や旅行に向けた3つのポイント

任天堂 Wi-Fiコネクション に対する画像結果

・留学/旅行。ネットどうする?

世は大スマフォ時代。今やスマートフォンなしでは一日過ごせない、なんて人も多いのではないか。

そこで、留学やアメリカ旅行をする人にとって、気になるのはアメリカの通信事情だ。

アメリカで携帯買ったほうがいいかな?

アメリカってフリーWi-Fi飛んでるっていうし、買わなくてもいいかな?

今回は、そんな疑問に答えようと思う。

結論から言うと、

フリーWi-Fiには期待しないほうが良いため、アメリカで携帯電話を買った方がいい。

旅行なら:ポケットWi-Fiを買っていくべし。

 

・フリーWi-Fiには期待できない

アメリカというと、街中にフリーWi-Fiがばんばん飛んでいるイメージだ。そのため日本の端末を持っていき、街中でWi-Fi拾えばいいかなーと思っている日本人も多いと思う。筆者はその一人だった。

しかし実際には、通行人が自由に使用可能なWi-Fiなど、皆無だと言っていい

アメリカのダウンタウンでWi-Fiを検索すると、だいたい下のような画面になる。

Photo 21-12-2016, 15 46 36.png

確かにWi-Fi自体はたくさん飛んでいるものの、そのほとんどにロックがかけられていることがわかるだろう。

また、ロックのかけられていないネットワークに関しても、接続後ブラウザが起動し、パスコード認証の画面が表示されることがほとんど。もちろんパスコードがなければ接続は出来ない。

道端で自由に接続できるWi-Fiを見つけるのは、不可能に近い。そのため、道に迷ったときなどは非常に困る。

自由に使えるWi-Fiはほとんどないと言ったが、しかしスタバなどの施設内となると話は別だ。

多くのカフェやショッピングモール、スーパーやホテルなどではWi-Fiが整備されていることが多い。たとえばスタバ、マック、ウォルマートなどなど、メジャーなチェーン施設のほとんどでは快適にWi-Fiを使うことが出来る。またホテル、Airbnb問わず、宿泊施設ではWi-Fiはほとんど整備されている。しかし速度がめちゃくちゃ遅いなど、快適とは言えない場合も

チェーン以外の飲食店でも、店員に「Wi-Fiありますか」と聞けば、パスコードを教えてくれることもある。しかし過信は禁物。やはりすべての店にWi-Fiがあるとは限らない。

そのため、日本の例えばSoftbank携帯でインターネットが使えるのは、スタバやマックといったメジャーな飲食店の中に限られるというのが現状だ。

 

・SMSのためにも、アメリカで携帯を買うべき

また、私がアメリカで携帯電話を買うべきだというのにはもう一つ理由がある。アメリカで暮らしていると、SMSを使う機会が本当に多いからだ。

例えば飛行機のチェックインや、iOSのアプリの個人認証は、今時SMSで行われることが多い。このとき、日本の携帯電話しか持っていないと、アメリカでSMSが受け取れない!

アプリのアカウント認証を、日本の携帯電話番号(080-)で済ませたとする。するとその(080-)に暗証番号が届くのだが、アメリカで日本の携帯電話番号を使用することは原則出来ない(出来ても高い)ので、(080-)のSMSを確認できない。これは本当に不便だ。

そのためにも、アメリカの携帯電話番号を入手し、SMSを受け取れる環境を整えておくことが不可欠だと感じる。

・私の場合・・・三台体制orz

ちなみに筆者がどのようにネットを利用しているかというと、

SoftbankのiPhone(Wi-Fi用)

PHS(アメリカのSIM入り)

ポケットWi-Fi(アメリカのSIM入り)

こんな感じで運用しているものの、非常に不便だ。

私の周りの日本人には、こちらで安いスマフォを買い、4G契約している人も多い

また、ソフトバンクであれば「アメリカ放題」なるサービスもあるそう。

こちらは、日本のSIMがアメリカでも普通に利用可能となるサービスらしい。私は近々こちらに乗り換えるつもりだ。

【自己責任の国】お金についてアメリカで気をつけねばならないこと【デリバリー・バス・客引き】

アメリカにいると、日本がどれだけ善意で回っている国かという事に気付く。

特にお金の支払いにおいて、日本と同じ感覚でぼーっとしていると思わぬ損を招くことがままある。

今回は筆者が実際に体験した、「黙ってるとやられるシチュエーション」を3点紹介する。

1.ピザなどのデリバリー

これは私がアメリカに来て初めての晩だった。泊っていたホテルに食堂がなく、晩御飯をデリバリーでオーダーしなければならなく、その時はピザを頼んだのだった。

電話でオーダーをしたものの、電波も悪いし英語もよく聞き取れない。結局自分が何を頼んだのか、合計いくらなのか全然わからぬまま電話は切れ、ピザの到着を待った。

30分後ピザ到着。この後私がとった行動が、絶対NGなポイントである。

私は聞いた。「いくらですか?」

アメリカはチップで成り立っている国。客がこんなことをみすみす聞こうものなら、ほとんどの従業員は代金を盛って答えるので注意!ちなみにこの時、デリバリーの兄ちゃんは実に嬉しそうに「35ドルっす!」と答え、私がアホみたいに言われたまま差し出した35ドルを受け取ると、軽い足取りで帰っていった。

後から確かめればあのピザセットは高くても20ドル前後のはず。余分に15ドルも持っていかれたことになる。なんてこった。

気を抜いていると、こんなことが簡単に起こる。

2.バス

バスでも同じようなことが起きる。アメリカのバスは料金体系が実に分かりにくい上、運転手は決まりきった毎日に疲れ切り、腐った魚のような目で運転していることがほとんどだ。そのため彼らに話しかけても全然コミュニケーションが成立しない。だからバス運賃が一体いくらなのか、実に分かりにくい。

しかしここでも、運転手に「何ドルですか」と聞こうものなら大損を食らう。

この時もアメリカに来てひと月ほどだった。バスに乗り私は聞いた。「何ドルですか」

運転手は「4ドル(か細い声)」と答え、私は言われるがままに4ドルを払い、バスを利用した。

だが帰り道、同じルートのバスを利用した際、思わぬ事実が判明!あのバス、1ドルで乗れたのだ。

帰りのバスの運転手は運よく優しい人で、「1ドルですよ」と教えてくれた。

日本ではありえないかもしれないが、自分がしっかりしないと損を食うのがアメリカだと思う。

ちなみにアメリカのバスはどこに行こうと料金は一定(だと思う)。

というか、アメリカのバスは非常に適当である。法定料金が2ドルのバスでも1ドルで乗れる時もある。運転手がわれ関せずという様子で、「乗ってください」というだけで料金について無関心なときもあるからだ。

3.道端の売り子

これは私の体験した話ではないが、友達が引っかかったという事で一つ。

ロサンゼルスなど治安のあまりよくない大きな町には、道端にCDや写真を売る人がたくさんいるらしい。

そんな彼らが声をかけてきても絶対無視。ちょっとでもつかまろうものなら、CDを買ったものとみなされ、お金を要求される。逃げようとしてもかなりしつこく、罵倒してきたり威圧してきたり、ろくなことがない。

特にカメラなどぶら下げて旅行者気分丸出しで歩いていると、格好のカモとされるので注意。

 

アメリカに限らず海外全般に言えることかもしれないが、日本と海外を同等に見てはダメだ。特に都市部。思わぬところで損を食らい、ブルーな気分に陥らないためにも、気を引き締めていくのが吉。周囲に気を払い、自分の身は自分でしっかり守るのが海外旅行の醍醐味なのかもしれない(と自分に言い聞かせる)。